神奈川県は、観光地でもありながら、野菜の産地としての側面も持っています。多彩な食文化を背景に、神奈川には独特の野菜文化があるといえるでしょう。
神奈川県に地盤をもつ、あるいは配送を行っている野菜仕入れ業者をご紹介します。
神奈川県は野菜の産地
神奈川県は、首都圏に属し、都会的な街並みが広がる一方で、三浦半島など野菜の産地も多い地域です。観光とグルメが盛んな地域でもあり、神奈川県の野菜は大都市近郊農業として独特の進化を遂げています。
三浦半島を中心に都市型農業が盛ん
神奈川県は三浦半島を中心に農業が盛んですが、いわゆる近郊農業として都市型農業が盛んな地域でもあります。
特徴として、耕地面積に占める畑の割合が80.4%と高く、全国平均(45.6%)のおよそ1.7倍に達しています。(2020年時点)
野菜や果実、乳製品などの生産が盛んであり、10aあたりの生産農業所得は13.3万円とこれも全国平均の二倍近い値です。
都市近郊の立地を生かし、高い生産性をもった農業が地域グルメを支えている、という神奈川県の特徴が見て取れます。
地産地消の推進
神奈川県は元々農地の市街化が進み、農地の都市化とともに農家数も減少していました。そこで、神奈川県は神奈川県都市農業推進条例を制定、産地の特性をいかした持続可能な都市農業を目指すことにしたのです。
条例により、市街地の農地の保全が行われただけでなく、新鮮で安全な農産物の供給、それによる地産地消が推進されました。
さらに農業の担い手の確保策として女性の農業参入を促す「神奈川なでしこfarmers」が設立されています。
神奈川県に配送できる野菜仕入れ業者5選
ここで、神奈川県の農産物を仕入れることができる野菜仕入れ業者を5つご紹介します。近郊農業の強みを生かし、神奈川の新鮮な野菜を業務用に仕入れることができる業者です。
神奈川に地盤を置く会社もあり、地元の農産物を幅広く提供してもらえます。
ベジクル
参考:https://www.vegekul.com/
弊社ベジクルでは「21世紀の八百屋」をコンセプトとしており、東京周辺地域に業務用野菜の卸売を行っています。ITを駆使した情報発信で業界を牽引する存在としても知られており、旬の野菜情報や生産者、産地の情報をブログやツイッターで発信しています。
一部の野菜は産地から直接仕入れ契約をしており、神奈川県産の野菜も多数取り扱いがあり、地産地消の実現が可能です。
野菜ソムリエが在籍し、毎日の仕入れに品質管理や状態の確認が行われ、取り扱う野菜の品質の高さを保証しています。
株式会社藤代商店
参考:http://www.fujishiroshouten.com/
藤代商店は1965年創業、横浜を中心に首都圏に野菜卸売業を展開している会社です。地産地消を大切にした卸売事業を積極的に展開しています。地元生産農家から食べごろ野菜の情報を提供し、朝採り野菜を午前中に納品することもできます。
横浜地野菜や旬の野菜、最新の野菜情報を公式HPで発信し、市場の動きを取引先と共有、生産者と外食産業、ホテルなどの橋渡し的存在です。専門知識をもった社員が多数在籍しており、厳選された野菜は品質が高く、取引実績も豊富です。
八百辰
東京・横浜・湘南・横須賀などのホテル・レストランを中心に配送をしている会社です。契約農家・自社管理の畑から、お客様のニーズにお応えした旬の野菜を届けています。
三浦の野菜や、市場の青果、産地直送の青果などを取り扱っています。
「三浦大根」「三浦のキャベツ」「三浦のすいか」など、図鑑には載っているが市場流通の少ない野菜の生産に力を入れているという特徴があります。
野菜本来の美味しさの追及にひたむきで、新鮮で安全な野菜作りに取り組んでいます。
つま正
つま正は業務野菜を、大きなホテルから小さなレストランまで自社便で配達している会社です。配達時には最新の野菜情報を届けており、シェフや料理人の意向にもすぐ対応できるという特徴があります。
最新の冷蔵・冷凍機器を用いて、青果商品ごとに4段階の適温をきめ細かくコントロールしています。鮮度の保持・熟成を管理し、HACCPにも対応しています。
YouTubeを活用した野菜即売会や、ドライブスルーマルシェなど、新しい野菜販売の試みにも積極的です。
M’sFOOD
参考:https://ms-foods.jp/
M’sFOODは神奈川県ブランチ横浜南部市場で有機野菜や生鮮食品の卸売、配送配達している会社です。安心して食べられる高品質な食材にこだわり、信頼できる契約農家や加工業者と契約、徹底した品質管理のもとで取引先に届けることをモットーとしています。
生産者の顔が見える情報発信、産地直送へのこだわり、少ロットへの対応など高い利便性と品質が特徴です。
公式HPでは生産地、生産者の情報やおすすめ食材の情報等を発信、安心な暮らしを安心な食材から、というキャッチフレーズのもと横浜の地産地消を支えています。
神奈川県ならでは|おすすめマルシェ
神奈川県では、卸売業者だけでなく野菜の直売所、マルシェも数多く営業しています。
ここでは、神奈川県で生産された新鮮な野菜を仕入れられる県内のマルシェを3つ、ご紹介します。
ファームドゥ あざみ野ガーデンズ店
神奈川県横浜市青葉区、あざみ野駅から車で約7分の場所にある「あざみ野ガーデンズ」では、敷地内のあざみ野マルシェ、「ファームドゥ」において地元の朝採れ野菜を購入できます。有機野菜の取り扱いもあり、新鮮な有機野菜をお手頃価格で購入可能です。
野菜以外にも新鮮な魚なども購入可能で、神奈川県内の養鶏場から出荷された産みたて卵や添加物不使用のお惣菜、肉類の取り扱いもあります。
飲食店も多数あるので食事を楽しんだ後に食材を購入して帰るのもお勧めです。
あさつゆ広場
あさつゆ広場は、JA湘南が運営する大型農産物直売所であり、平塚市でとれた野菜や港から直送の魚が販売されています。
「生産者と消費者が交流できる場」をコンセプトとしているため、市民農園や農業体験が可能な施設が併設されているのが特徴です。
敷地内にあるあさつゆ工房では、関口牧場のソフトクリームが販売されており、豊かな味わいから、神奈川県が乳製品の有数の産地であることが分かります。
はだのじばさんず
はだのじばさんず、は神奈川県最大級の野菜直売所として知られています。
約740件の農家直送の野菜が販売されており、農家の方がその日に収穫した農産物に、自ら値段をつけて販売しているのが特徴です。
人気も高く、午後には売っている野菜のほうが少ないということも。有機野菜、無農薬野菜、低農薬の野菜も取り扱われており、作り手の方と直接お話できるチャンスもあります。
野菜の他にも、農家の方の手作りジャムなどの加工品、お弁当、お花や野菜の苗も買うことができます。
まとめ
神奈川県の野菜仕入れ業者や直売所についてまとめました。都会でありながら豊富な農業生産物を産み出している神奈川県は、地産地消を通じて飲食店にも大きなチャンスをもたらします。神奈川県の美味しい野菜をメニューに取り入れ、地元の貢献とお店の発展を目指してみてはいかがでしょうか。
ベジクルは、創業70年以上の歴史と実績を誇り、全国100社以上の提携パートナー企業と連携しています。
神奈川県のお客様で、「野菜の仕入れ先を探してコストダウンしたい」「旬の野菜の提案が欲しい」など、お困りごとがあれば、ぜひご相談ください。
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