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規格外野菜の仕入れ/販売方法は?メリット・デメリットを知って食品ロスを低減する

【全般】野菜の仕入れるための基礎項目をご紹介
規格外野菜の仕入れ/販売方法は?メリット・デメリットを知って食品ロスを低減する
更新日: 2023年09月06日 公開日: 2024年04月09日

規格外野菜は、見た目が揃っていないことで大量に廃棄されている現状があります。
ただし、規格外野菜には消費者・販売者双方にとってのメリットがあります。うまく仕入れることで規格外野菜を有効的に利用し、食品ロスの削減につなげることも可能です。
本記事では、規格外野菜の仕入れ方や、仕入れ・販売のメリット、デメリットについて解説します。

規格外野菜は見た目を重視

「規格外野菜」とは、「形・大きさ・色・重さなどが規格を満たしていない野菜」のことです。
出荷される野菜は、いずれも規格を満たしたものであり、見た目や大きさなどが良くないものは規格外とされます。味は良くても見た目が悪いと売れないことが多いためです。
流通において、仲介業者が多いほど選別される機会が増え、規格外になる野菜は増加します。
農家が生産した野菜のうち2〜4割は廃棄されていると言われています。多くの野菜が市場に出る前に廃棄されて食品ロスにつながっているのです。このことを問題視し、改善しようとする動きがあります。規格外野菜の販売もその一つです。

野菜が規格外になる基準は大きさ・形・重さなど 

野菜の見た目を決める規格には「大小基準」と「品位基準」があります。
大小基準は重量ごとにS・M・L・2Lなどの階級で表したものです。
品位基準は割れ・曲がりのない形、色つやの良さ、虫害・変質がないことなどをA・B・Cの等級で表したものです。店で見る野菜のほとんどはA等級であり、C等級に満たないものが規格外と定められています。
規格に満たない野菜は、正規品と比べて味に違いはありません。それでも、流通業者・消費者は野菜の見た目を重視していることが、規格が設けられる理由の一つです。詳しくは後述します。

規格外野菜が廃棄されるのは売れないから

消費者の「きれいな野菜を選びたい」意識は、売上に大きく影響し、味は変わらないと分かっていても、見た目が歪だと売れ残ってしまいまいます。
そのため、規格外野菜の主な用途はジュースやカット野菜などの加工品です。
ただし、加工されるものがある一方、多くの規格外野菜は加工もされずに廃棄されています。加工には時間・費用がかかる上、不揃いな野菜は機械での加工に不向きなためです。

規格外野菜は本当に売れないのか?

規格外の野菜はスーパーやコンビニなどでは売れづらい一方、規格外野菜を積極的に利用したいと考える人・企業は近年増えています。
インターネットやアプリを使った規格外の野菜を販売するサービスは、食品ロスを削減するために有効です。
また、道の駅や直売所などでも規格外野菜は人気です。いびつな形や多少の傷より、地元の野菜や旬の野菜を買えるところに魅力を感じる人は多くいます。
規格外の野菜を無駄にしないために、販売者が売るための方法を積極的に模索することが大切です。流通経路を工夫することで売れる可能性が高まります。

規格外野菜の仕入れ方法は卸売業者がおすすめ 

規格外の野菜を仕入れる方法は4つあります。

・自分の目で見て判断し、自分で買い付ける
・規格外の野菜を取り扱っている卸売業者から仕入れる
・廃棄野菜や食品ロスについての説明会に参加し、情報を集める
・価格変動が少ないカット野菜を仕入れる

規格外野菜を効率よく仕入れるためには、卸売業者に頼むことがおすすめです。業務用の野菜を仕入れることに適した業者を選びましょう。

規格外野菜を仕入れるメリット・デメリット

ここでは、規格外野菜を仕入れるメリットとデメリットを紹介します。
規格外野菜の特性を把握して、上手に活用しましょう。

仕入れのメリット

規格外の野菜を仕入れるメリットは、「野菜を安く購入できる」ことです。
規格を満たしていない野菜は、通常のスーパーでは売れません。廃棄の可能性がある野菜のため、スーパーなどに並ぶ野菜より低い価格で仕入れられるでしょう。
農家と直接交渉することで、さらに安く仕入れられる場合があります。
仕入れが安く済むため、その野菜を使った商品の値段を抑えることが可能です。野菜が価格高騰しても耐えられます。
廃棄される予定の野菜を利用するため、「食品ロスを削減できる」点もメリットです。
環境・エネルギーを無駄にせず、農家が一生懸命育てた野菜を余すところなく活用できます。

仕入れのデメリット

規格外の野菜を仕入れたことで起こるデメリットは、「商品としての扱い方が限定される」ことです。
規格外の野菜を使う際は、客のニーズやターゲットに合わせての活用が重要です。
野菜の彩りや形など、見た目を重視する商品の場合、規格外の野菜をうまく使えないことがあります。

規格外野菜を販売するメリット・デメリット

規格外の野菜は、販売することによる消費者へのメリットが多くあります。反面、規格外野菜を市場に出すことで生じるデメリットも存在します。

販売のメリット

規格外の野菜を売ることによる消費者へのメリットはさまざまです。
低価格で購入できるため、野菜の値段が高騰しているときや家計を節約したいときに手に入りやすい利点があります。
また、見た目の悪さだけで廃棄されてしまう野菜を活用することで、食品ロスの問題を削減できます。

販売のデメリット

規格外野菜を売ることには、いくつかのハードルがあります。
見た目を重視する人も少なからずいるため、ターゲットになる消費者を選んだり、加工などの提供の仕方を考えたりすることが必要です。
また、需要と供給のバランスが崩れてしまうことも、規格外野菜が簡単に市場に出回らず、農家も廃棄の選択をする理由です。
安い規格外野菜が出ると、他の野菜や高い野菜は売れなくなり、需要に比べて供給過多の状態になります。それによって、野菜の価格が暴落したり、売れる野菜に偏りが出たりしてしまうのです。
規格外の野菜を売るためには、戦略・場所などをニーズに合わせて考えることが大切です。

規格外野菜のメリットを活かして食品ロスを抑えよう

規格外野菜が低価格で買えることによって、消費者は節約を計れ、販売者は商品の価格を抑えられるメリットがあります。
食品ロスをなくすために、国もさまざまな取り組みをしています。災害や困窮者の支援につなげるなど、規格外の野菜を有効利用するために、新たな価値・用途の模索が大切です。

参考「農林水産省:食品ロス・食品リサイクル

ベジクルでは規格外野菜の中でも安定して入荷している野菜を中心に取り揃えております。キャベツ、大根、なす、ピーマンやトマト、きゅうりなどお得に規格外野菜を使いたい飲食店の皆さまからのお問い合わせをお待ちしております。
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