野菜を仕入れる際にかかる費用とは、野菜の価格だけで決まるのではありません。納品してもらうときには配送料がかかるのです。野菜を仕入れるときは、できるだけ費用を抑えたいと考えることが多いでしょう。
この記事では、配送料や野菜の仕入れ費用を抑える方法と、業者を探すときのポイントを記載します。
野菜の仕入れにかかるコストとは
野菜を仕入れるときにかかる費用は、卸売価格だけをみて決めるのではなく、配送料金もかかることがあると覚えておきます。
以下では、野菜の原価や配送料について説明します。
野菜の原価にかかるコスト
野菜の原価とは仕入れる際、野菜にかかる費用のことです。野菜の価格は、需要と供給の兼ね合いによって変動します。収穫量がいつもより極端に少ない状態であれば、需要に対して供給が不足するため価格は高くなる傾向があります。反対に、豊作で収穫量が多くなれば価格は下がるのです。
収穫量が減少する理由には、天候が関係しています。梅雨時期の日照不足、真夏の気温上昇で高温障害、台風による被害などさまざまな理由で収穫量が減少し、価格が上がります。梅雨時期や真夏など、収穫量は季節によって差が出るため年間を通して価格に幅があるのです。
配送料
野菜を仕入れる際には、野菜そのものの原価だけでなく配送料も考慮しなければなりません。遠くの農家から野菜を仕入れることになれば、配送料がかかるのです。
配送料は、野菜の重さや量、距離などによって変化する料金です。どうしても欲しい野菜があったり、使いたい野菜にこだわりがある場合は、他の野菜で原価を抑えることでバランスが取れます。
配送料は業者によって異なり、エリア内であれば送料を無料でその日のうちに配送してもらえたり、全国一律の送料を設定している業者もあります。
北海道や沖縄、離島へは別途追加で配送料が発生することもあるのです。
「カット野菜」を有効活用しよう
カット野菜とはその名の通り、カットされてある野菜のことです。カット野菜を利用することで、野菜を仕入れる費用が抑えられます。ここからは、なぜカット野菜の活用が費用をおさえることにつながるのかについてと、カット野菜を注文できる卸売業者のご紹介をします。
カット野菜の活用はコストを抑えられる
カット野菜とは、業者が新鮮な野菜をカットして販売している野菜のことです。野菜をカットしたり洗ったりする下処理の手間が省けるため、人件費の削減につながります。働き手の負担軽減ができ、まるごとの野菜よりも狭いスペースで保管が可能です。省スペースで保管すれば、水道光熱費を抑えられます。
ホール野菜をカットすると、どうしても芯や外葉がゴミとして出てしまいます。カット野菜であれば捨てる部分がないため、食材のロスが減らせるのです。
カット野菜を注文できる卸売業者
カット野菜を注文できる業者についてご紹介します。
「ベジクル」
すべてのカット野菜は提携工場から仕入れており、使いみちに合わせてオーダーメイドが可能です。提携工場は複数あり、それぞれの工場を特徴別に使い分けて衛生管理を徹底した環境の下、下処理から包装まで行っています。
「フードサプライ」
契約する生産者が全国各地にあり、季節や地域ごとに最も旬な野菜を仕入れています。食材を一括で仕入れているため、単独で購入するよりも割安で、価格を一定に保てるのです。
「島田青果」
カット野菜の要望をフルオーダーで受け付けています。
人手不足や作業スペースの確保が難しい現場でも、サイズ・枚数・厚みなどを事前に指定して発注することで、作業を効率化できます。
その他コストを抑えられる方法について
カット野菜は野菜の仕入れを抑える方法の1つでした。
野菜の仕入れにかかる費用を抑えるには、カット野菜の利用以外にも方法はあります。
その方法は以下の通りです。
農家とマッチングできるサイトを活用する
最近では農家と買い手側をつなぐ、野菜を仕入れるためのマッチングサイトが普及しています。買い手側は、マッチングサイトを利用して欲しい野菜を取り扱っている農家が探せます。手数料として、マッチングサイトにいくらか支払いますが、スーパーや八百屋で仕入れるよりも費用を抑えられるでしょう。サイトを活用することで農家にもメリットがあります。農協を通じて出荷したならば、中間マージンが発生してマッチングサイトの半額程度しか売れないことがあるためです。
スーパーで食材を探す
地方や都市近郊であれば、スーパーで食材を仕入れる方法も有効です。大量に仕入れる必要がない食材であればスーパーで安く仕入れられます。地方や都市近郊のスーパーは土地代や人件費にかかっている費用が低いと予想されるためです。ただし、都心にあるスーパーは土地代や人件費にかかる費用が高いため販売価格の高いスーパーが多くあります。そのため、仕入れ価格を抑えることにはならないでしょう。
野菜の卸売り業者を探すときのポイント
野菜の卸売り業者を探すときには、野菜の仕入れ価格を安くすることはもちろん、どのような業者であるかを知っておくようにします。
ここでは、業者を探す際のポイントを記載します。自社の求める条件と一致する業者を探す際の参考にしてみてください。
仕入れ価格は交渉する
野菜の仕入れ価格は交渉できます。野菜の相場価格は需要のバランスによって変わりますが、価格を一定にできる野菜もあります。世間に名前が知れわたっている野菜の多くは、価格を固定して仕入れが可能です。例えば、交渉する際に一定数を継続して購入します、と契約し仕入れ価格を安定させます。また、多くの野菜を一度に仕入れるときには、まとめて購入することでこれまでの仕入れ価格よりも価格を下げてもらいやすくなるのです。
業者を探すときには、その業者が取引している顧客の情報も調べておきます。業者が主に取引する顧客先に卸している野菜は、大量仕入れによって安く野菜を調達できます。
納品の条件が合う業者を探す
業者を探す際には、自社が考える納品の条件に合うかどうかも重要です。早い時間に納品してほしい、午後からの営業に合わせて持ってきてほしいなど、自社の要望に合う業者を選びます。注文した野菜が仕入れられなかったときの対応はどのようにしてもらえるかの確認も大切です。朝の配送しか行っていない業者であれば、午後に野菜を必要とする顧客にとっては困ります。午後にも配送してもらえ、追加配送にも迅速に対応してもらえる業者を探します。
こちら側が求める条件を提示して条件の合う業者を探すことが重要です。
まとめ
野菜の仕入れにかかる費用について説明してきました。野菜の価格は需要と供給の兼ね合いで変化します。カット野菜の利用や、スーパーを利用したりすることで仕入れの費用を抑えられます。また、業者選びの際には求めている条件と合う業者を選ぶことが重要です。
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