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業務用の野菜仕入れに活用すべき卸売業者ガイド

マチルダ|安心や安全にこだわる野菜仕入れ業者

業務用野菜の仕入れ先・首都圏の青果卸売業者
マチルダ|安心や安全にこだわる野菜仕入れ業者
更新日: 2023年09月01日 公開日: 2024年02月02日

マチルダは、飲食店との取引をメインに野菜を卸す野菜仕入れ業者です。社長自らが直接買い付けた野菜を、都内を中心とする飲食店に卸しています。

本記事ではマチルダの会社概要や強みを解説し、さらにECサービス「マチルダサイト」の紹介をします。

マチルダとは|会社概要

マチルダは、2006年9月に倉庫の一角を借りてスタートした青果卸売業者です。現在では全国300の農家と500のレストラン・スーパーをつないでいます。

社長の田川浩子さんは商社勤務から食肉卸、青果卸を経て、一人で起業しました。「マチルダ」の社名は大好きな映画「レオン」の主人公から名前をもらったものです。

個人店舗との取引からスタート

マチルダは前述の通り倉庫の一角を最初の拠点とし、農家から直接仕入れた野菜を個人店舗と取引することから義業をスタートさせました。

事業開始時には、以前勤めていた青果卸で培った、農家50軒と飲食店や小売店100軒とのコネクションを生かして、事業を徐々に拡大しました。

創業当初からマチルダがビジネスツールとしているものが、毎月発行のフライヤー「マチルダプレス」です。A4版のフライヤーには生産者の思いや青果の特徴・栽培方法などが写真を添えて記されています。社長が直接生産者から見聞きした情報をフライヤーにすることで、顧客は生産者の思いを知りながら商品を購入できます。

卸先と生産者の仲介

マチルダでは生産者を卸先のレストランへ連れていき、作った野菜がどのような料理になっているか見てもらう機会を設けています。卸先と生産者が直接知り合うことで、生産者と卸先双方のモチベーションが高まるのです。

マチルダは、単なる卸業の役割を超えて、直接人と人の関係性の仲介も行っています。

SNSで情報を発信

マチルダは、積極的にSNSを利用してサービスを広めています。マチルダのInstagramには、色とりどりの野菜たちや生産者の顔が並びます。

綺麗な野菜の写真には、マチルダで取り扱う青果の味の特徴や魅力、生産者の声が添えられており、SNSを通じて生産者の思いに触れられる点が特徴です。

またInstagramの動画では、おすすめの野菜の食べ方や調理方法の紹介もしています。

マチルダの強み

マチルダには、業務用の野菜仕入れ業者としてさまざまな強みがあります。

ここでは、マチルダの強みについて解説します。

全国の産地と取引

マチルダでは、生産者との信頼関係を築くことに重きを置いています。

社長自ら全国の産地に出向き、作付けの計画について生産者と直接相談する機会を設けます。その際にシェフやバイヤーのニーズを生産者に直接伝えることで、安定した栽培や供給につなげる工夫をしているのです。

ニーズに合う青果を生産することで生産者側の環境が安定し、生産者は新しい品種の野菜を栽培したり、味の追求のため自家採種をしたりすることにチャレンジできます。そうして生まれた、より美味しい青果を卸先に届けられることが、マチルダの強みの一つです。

独自の受発注システム

マチルダは独自のweb受発注システムを持っています。このシステムでは商品の入荷・在庫状況が毎日更新され、顧客はそれをタイムリーに確認して商品を発注できます。また、商品の規格や価格の情報だけでなく、産地や栽培方法などの詳細情報も分かりやすく表示される点が特徴です。

また、注文から配達までは非常に早く、配達当日の午前0時30分までに注文すればその日の午前中に届けられます。

高い提案力

マチルダは単に野菜を卸先に納品するだけでなく、コンサルティング業務も担います。

単品野菜やセット野菜の販売だけでなく、飲食店側からのニーズに応じたメニュー開発用のセットの受注生産も可能です。全国各地の生産者のネットワークを駆使して、飲食店の多様な野菜のニーズに応えます。

独自の物流網の確立

事業の拡大に伴って物流にかかる費用が大きくなった際に、マチルダは独自の物流網を確率し、費用を1/10に抑えました。

契約農家からの青果を、産地から市場へ向かう輸送便に同梱してもらい、卸先への配送も市場から都内の卸先へ向かうトラックに乗せてもらうことで費用削減を実現したのです。これは、契約農家だけでなく市場の野菜も取り扱うマチルダだからこそ実現できた物流網といえます。

オーストラリアに拠点

マチルダは2020年5月、提携企業とともに、オーストラリアに法人企業を設立しました。

オーストラリア東海岸のバイロンベイに拠点を持ち、オーストラリア全土から集まるオーガニック野菜を日本に届ける法人です。

オーストラリアは日本とは四季が真逆であるため、真夏の野菜を真冬に卸先に届けられる強みがあります。さらに、日本の伝統野菜をオーストラリアに輸出する取り組みも行っており、伝統野菜の魅力を海外へと届けています。

ECサービス、マチルダサイト

マチルダは2009年に独自のweb受発注システム「マチルダサイト」を開発しました。サイトでは、野菜を発注できるだけでなく、産地から直接集めたマチルダならではの情報を見られます。

ここからは「マチルダサイト」について詳しくご紹介します。

注文から配達まで早い

マチルダのweb受注システム最大の特徴は、注文を受けてから12時間以内に商品を配達できるところにあります。

青果卸業にとって、ロスの少ない形で在庫を管理することは大切です。そのためには前もって必要な商品を聞き、注文を受けた分だけ生産者から買い付ける形が効率的でしょう。とはいえ、卸先のレストランすべてに先々の注文を前もってしてもらうことは難しいといえます。

マチルダは、前週の注文状況から的確に次週の注文数を予測して提携農家から見込み発注するシステムを構築しています。そのため、在庫を抱え込みすぎずにニーズに見合った青果を入荷でき、短期間での配達が可能です。

おすすめの野菜を紹介

「マチルダサイト」では、今日のおすすめや季節のおすすめ野菜が写真付きで紹介されています。

野菜の名前だけでなく、適した料理や味の特徴についても書かれており、珍しい野菜であってもシェフがアイディアを膨らませやすいように工夫されています。

おまかせセットが人気

マチルダのおまかせセットは人気商品で、顧客の多くに選ばれています。野菜を選ぶ手間がいらず、気軽に注文できる点が人気の理由です。

また、おまかせセットは在庫を残さない工夫の一つです。前述の通り、マチルダでは前の週に受けた注文数から顧客の需要を考えて提携農家に発注をかけています。そこにおまかせセットを用意することで、細かな在庫調整ができるのです。

毎日仕入れ先が変わる

マチルダの仕入れ先は市場と全国の契約農家です。仕入れ先を広く持ち、毎日仕入れ先が変わることは、マチルダの強みにつながっています。

青果は本来、天候や社会情勢に影響され価格変動が起きやすいものです。マチルダは仕入れ先を広く持っているため、供給量と価格が安定しています。

安定した量と価格の野菜を購入できることは、飲食店を経営する顧客にとって大きなメリットといえるでしょう。

まとめ

マチルダは、こだわりの青果を届けるだけでなく、生産者と卸先を顔の見える形でつなぐ架け橋の役割を担っている野菜仕入れ業者です。

品質のよさはもちろんのこと、徹底して輸送にかかる費用を削減するべく工夫し、適正価格で青果を販売しています。

国内のみならずオーストラリアから輸入したオーガニック野菜も取り扱っており、季節を問わずに美味しい青果を手に入れられることもマチルダの強みです。野菜の仕入れにお困りの際はマチルダに任せてはいかがでしょうか。

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