業務用カット野菜の需要が、今飲食店で大幅に高まっています。
業務用のカット野菜を仕入れることで、飲食店側にどのような利点があるのでしょうか。
業務用カット野菜を仕入れるメリットやコストの削減について詳しく解説します。
業務用カット野菜とは
カット野菜は、仕入れの段階であらかじめカット、洗浄、殺菌、袋詰めがされた商品のことです。業務用カット野菜は、こうしたカット野菜を仕入れ業者から飲食店が直接仕入れるものになります。
業務用カット野菜を仕入れるメリットとデメリットについて解説します。
業務用カット野菜のメリット
業務用カット野菜を仕入れるメリットは、まず衛生的で安全であることです。ホール野菜を仕入れた場合、根菜類には土壌が付着しており、飲食店で洗浄する過程で菌や汚れが他の食材に付着するリスクがあります。
こうしたリスクを減らし、かつ仕込みの手間、人件費や野菜の保管スペースが減るといった点がカット野菜を仕入れるメリットです。
業務用カット野菜には、必要な量だけを仕入れることで価格の変動リスクを緩和し、コスト削減に繋げる効果もあります。
業務用カット野菜のデメリット
業務用カット野菜は、グラム単価で見た場合どうしてもホール野菜より価格が高めになります。消費期限が短いことや品質が落ちやすくなることもデメリットです。
消費量が大量であったり、お店独自の加工を施す必要がある場合は、業務用カット野菜のデメリットは大きくなります。
料理のメイン食材であったり、鮮度が重要な料理の場合は業務用カット野菜の活用は難しいと言えるでしょう。
業務用カット野菜の需要が伸びた理由
業務用カット野菜の需要が伸びた背景には、野菜の価格高騰のリスクがあります。
また、仕入れ業者がさまざまな形態のカット野菜ニーズに対応し始めたことで、カット野菜の需要は急速に伸びています。
野菜価格の変動
長雨などの天災の影響で、野菜は大きく価格が変動する場合があります。近年では、葉物のレタスやキャベツが天候の影響で急激に高騰するニュースは日常的です。
カット野菜は、価格が安定している時期に一括大量購入した野菜を工場でカットし、包装して配送するため、こうした価格高騰のリスクがある程度吸収されます。業務用であればさらにその緩和率は高いと言えるでしょう。
飲食産業の多様化
飲食産業が多様化してきたことも業務用カット野菜の需要が伸びた要因の1つです。輸入野菜や伝統野菜の一部がメディアに紹介され、調理に応用される機会が増えています。
ホール野菜で注文しようとすると量が合わない、注文が難しいなどの野菜は、業務用カット野菜としてオーダーしたほうが活用しやすい場合があります。
野菜の提供方法も多様化しているため、少量を仕込みの手間をかけずに活用したい場合、業務用カット野菜は便利です。
卸売業者の対応
野菜仕入れ業者も、カット野菜の販促に非常に力を入れています。需要の高まりも背景にありますが、珍しい野菜でも調理しやすい形で提供することで、新たな販路が確保できるからです。
業務用カット野菜の場合、融通が利かない、一定量を超えなければ注文できないなどのリスクを考えがちですが、近年はカット方法や大きさを個別にオーダー対応したカット野菜の提供を行う業者も増えています。少ロットへの対応も拡大しています。
コストが削減できるこれだけの理由
業務用カット野菜には、コスト削減につながる要因が多くあります。
業務用カット野菜がどのように飲食店のコスト削減につながるかについての解説です。
飲食店の提供の仕方や営業形態により、業務カット野菜導入のメリットを把握しましょう。
食材ロスや保管コストを削減
飲食店側から見ると、カット野菜は、ホール野菜に比べて食材ロスを大幅にカットできることが大きなメリットです。
仕込み時に生じる食べられない部分だけではなく、少ロットで必要な分だけ業務用カット野菜を活用することで、賞味期限が経過することによる廃棄ロスを減らせます。
また、食材の保管スペースもホール野菜に比べ少なく済むことから、経費の削減につながります。
人件費を削減
業務用カット野菜は調理可能な形で提供されるため、ホール野菜のように仕込みに手間や時間をかける必要がありません。
カットや下処理の工程を減らすことで、少ない人手で調理が可能になり、人件費の削減につながります。
調理工程を均一化できることも、業務用カット野菜の大きなメリットの1つです。
原価の安定で販売戦略がたてやすくなる
業務用カット野菜は価格の変動を緩和し、料理に対する原価を安定させます。
原価が安定すると飲食店側は価格設定や販売戦略の上で大きなメリットを得られます。工程が簡略化され提供量が大きくできることは、回転率の上昇とあわせて飲食店側の大きなメリットとなるでしょう。
業務用カット野菜は、コストを削減するだけでなく売上を上昇させる要因も持っています。
青果卸売業者のカット野菜対応
需要の高まりの背景には、青果卸売業者が業務用カット野菜にさまざまな対応を取り、カット野菜の利便性を高めている点があげられます。
ここでは、野菜仕入れ業者が行っているカット野菜の対応について説明します。
幅広いニーズ対応
業務用カット野菜は、当初はキャベツなど葉野菜が中心であり、大量にカット、配送するイメージでした。
しかし現在は多様な野菜や調理法を念頭においたカット野菜が多く提供されています。
飲食店側の要望に応じる幅も広がり、独自のサイズ、カットなどのオーダー要素を取り入れたり、少量オーダーなどが可能です。
こうした野菜仕入れ業者の対応が業務用カット野菜の需要をさらに推し進めています。
業務コンサルティング
カット野菜は、即調理できる形での提供であり、仕込みや下処理の手間が省けるのが利点です。こうした業務用カット野菜を活用し、飲食店側に新しい調理を提案、実現するケースも増えています。お店の新たな看板メニューになるなど、実務のコンサルティングの形での業務用カット野菜の活用が見られます。
カット野菜で利用する前提で、旬の野菜や単価が下がる時期の野菜の活用を提案されるケースもあるでしょう。
おすすめ卸売業者
業務用カット野菜について、とくに飲食店のニーズに対応してくれる業者をご紹介します。
最小ロットやオーダーカットの有無、対応する野菜の種類などは担当の方に問い合わせしましょう。
| ベジクル | 最小ロット500g オーダーカット対応 |
| 丸仙青果 | お客様のニーズに応えた豊富なラインナップを用意 |
| 石井フーズ | 衛生管理されたパッケージ室で野菜を梱包 |
| 會田商店 | 希望の形にオリジナルカットして届ける |
| ファームフーズ | お客様指定のカットやオリジナルアイテムなどにも対応 |
まとめ
業務用カット野菜のメリット、コスト削減方法についてご説明しました。
カット野菜の活用は飲食店にとって、コスト削減だけでなく売上の増大や新たなメニューの開発まで、さまざまな可能性を秘めています。
業務用カット野菜の活用をこの機会に検討してみては如何でしょうか。
ベジクルは、創業70年以上の歴史と実績を誇り、全国100社以上の提携パートナー企業と連携しています。
ベジクルでは、細かなオーダーカットにも対応しています。依頼先を迷ったときには、是非ご利用ください。
お問い合わせは、お電話、メール、フォームから24時間受け付けております。
