野菜の仕入れはこれまでファクスや電話が主流でした。しかし近年、BtoBプラットフォームやECサイトなど、インターネットからの注文に対応する業者が増えています。
スマホひとつで簡単に注文できる野菜仕入れの方法や、おすすめの業者について説明します。
野菜の仕入れはネットで簡単な時代に
飲食店向けの野菜仕入れサービスもインターネットに対応する時代です。
面倒な契約手続きをふまなくても、スマホで簡単に注文できる業者が増えています。また、青果をカタログのように画像から見て選ぶことや、決済の自動化も進んでいます。
青果卸売業者のECサイトが急拡大
ECサイトとは、Eコマースサイトの意味で、インターネットを通じて行われるモノやサービスの売買の総称です。BtoBとは、企業間(BusinesstoBusiness)取引を指します。
飲食店と野菜卸売業者の間の取引でも、このECの拡大が急速に進んでいるのです。
オンライン発注は、注文にかかる時間が1/10になるとも言われ、時間の節約になるだけでなく、決済や記録の面でも大きな利点があります。
インターネットによる注文、配送、決済のサービスは今後ますます拡大していくことが予想されます。
SNSで最新情報発信にも積極的
さらに、企業間取引でありながらSNSを活用した情報発信に力を入れている業者も増加しています。飲食店は、価格の情報だけでなく、野菜の収穫や採れ高などから価格変動を見越して注文を行うことが可能です。
さらに、新しい食材の情報を得たり、旬の野菜によるメニューの提案を受けたりなど、インターネットやスマートフォンを通じて発注を行うことは大きなメリットをもたらすのです。
スマホ、PC注文に対応したおすすめ業者5選
スマホ、PC注文に対応しているおすすめの業者を5つご紹介します。
ECによるBtoBの利点だけではなく、インターネット注文の利点を活かし情報発信や配送、加工野菜のオーダーに対応している企業もあります。
ベジクル
参考:https://www.vegekul.com/
「ベジクル」は、創業75年を超える老舗ベンチャー八百屋であり、のべ8,000件以上と契約をしています。ベジクルが人気を得ている理由として、毎日配送や午後追走便サービスがあります。仕入れサイトは、日曜配送を休止している場合も少なくありませんが、ベジクルは週7日配送に対応しているため、週末に2日分をまとめて発注する必要がありません。また、都内主要部には午後追走便が運行しているため、急な追加注文にも対応できます。
青果以外にも、お米や油、卵、牛乳などの商品を取り扱っているほか、LINEやFAX、インフォマートなど複数の注文方法から選択できる点も、多くの取引先を獲得している理由です。
都内での野菜の仕入れはベジクルがおすすめです。
タノム
参考:https://lp.tano.mu/
「タノム」は業務用卸を対象に販促サービスを展開する株式会社タノムが、飲食店向けに展開する食材発注サービスです。
PC不要で受注や集計のすべてがスマートフォンで管理できるということが特徴です。普段PCを利用しない中小規模の飲食店でも、即対応できます。
また、受注システムもスマートフォンで提供されるため、食材の発注だけではなく受注面においても同様のシステムを活用可能です。
FAXによる注文をOCRで取り込む機能もそなえられています。受注や発注はスマートフォンで管理可能で、小規模飲食店でも取引のデジタル化が推進できます。
REACH STOCK
参考:https://reachstock.jp/
REACH STOCKは株式会社USENが運営する食材のEC仕入れサイトです。全国のプロ生産者の在庫(STOCK)に手が届く(REACH)をコンセプトに、こだわりの食材が販売されています。
食材の産地直送仕入れには、情報が取得しにくい、受注が煩雑になるなどの問題点があります。ITプラットフォームを間に挟むことで飲食店は食材を検索・注文でき、生産者も自身のこだわり食材の販路を広げることが可能です。
青果だけでなく水産物、肉、穀類や乳製品など豊富な食材を厳選して掲載しており、かつスマートフォンから簡単に発注できます。
初期費用や月額利用料は無料、発注時に手数料がかかる仕組みとなっています。
産直でありながら在庫管理や決済の支援も受けられる利便性の高いECサービスです。
JEM
参考:https://www.jem-111.com/
JEMは、株式会社JEMが運営する業務用食材仕入れECサービスです。コンセプトに信頼と安心を掲げており、コストや利便性を追求するだけでなく、提案力やマネジメント力、そして気配りを基幹とした運営を行っています。
大手卸売業者の安定性と、小規模業者の素早い対応の両方を併せ持つことも特徴の一つです。
クレームゼロの運営を目指し、問題点には担当者が素早く対応します。
定期的に産地商談会を開催し、生産者と飲食店側のスムーズな関係性の構築を推進しています。不揃い野菜の活用でこだわり野菜でもコストダウンを図るなど、実効性のあるサービスを提供しているのです。
珍しい食材や旬の野菜の情報などの情報発信にも積極的です。
ミクリード
ミクリードは、創業1995年の業務用食材通信販売業者です。飲食店向けに「味良し」「手間なし」「ロスなし」の高品質低価格な商品を提供しています。
肉・魚・野菜・串・揚物・デザートなど4千点の商品を、即日出荷できる体制を構築しているという特徴があります。
取り扱いは食材だけではなく、短時間で簡単に調理できる冷凍食品も多く含まれ、忙しい飲食店の調理時間削減に寄与しています。
注文だけじゃない!さまざまな情報発信を活用
野菜仕入れECサービスのメリットは、注文の利便性やコストだけではありません。ITを活用した情報の発信を受け、価格変動リスクに対応したり、こだわり食材を仕入れたり、旬のメニューをつくるなどさまざまな活用方法があります。
価格情報と提案
野菜の価格変動は、季節や天候の影響、そして需要と供給のバランスが理由です。急な価格高騰や供給不足のリスクは飲食店にとって大きな問題です。
野菜仕入れ業者の多くが、こうした野菜の価格リスクに対し期間契約や代替野菜の提案、さらに価格の安定した野菜を用いたメニューの提案などサポートを行っています。
野菜の価格変動を見越したコストダウンの提案をはじめとした、コンサルティングサポートを行う業者もあります。
野菜仕入れ業者と取引をするメリットの1つが、こうした野菜のプロからの情報や提案を活用できることです。
旬の野菜のレシピ情報
野菜は生鮮食品であり、季節ごとに一番美味しくなる旬の野菜が流通します。野菜の旬をメニューに活かすことで、飲食店側は美味しさを追求し、売上の増加を実現可能です。
野菜仕入れ業者の多くが、こうした旬野菜の市場での販売状況や産地からの情報を発信しています。さらに、旬野菜のメニューの提案や伝統野菜、旬野菜の紹介を行っています。
メニューを固定化せず、高いクオリティを維持するために、旬を活かしたメニュー提案を受けられることは飲食店の大きなメリットです。
こだわりの食材を選ぶ
野菜仕入れ業者は、市場だけでなく全国のこだわりの農家からの産地直送を仲介しています。さらにECサイトを通じ、全国の農家のこだわり野菜を画像などで確認して注文することも可能です。
食材にこだわりを持ち、質の高い料理を提供したいと考えている飲食店にとって、自ら足を運ぶ手間をかけずに全国の生産者から仕入れられることは大きなメリットでしょう。
こだわりを持つ生産者とのつながりも、野菜仕入れ業者を活用する利点です。
まとめ
野菜仕入れがスマートフォンで可能な業者についてご紹介しました。
仕入れの利便性だけでなく、野菜仕入れ業者との取引は情報面や営業面でも多くの利点があります。スマートフォンで手軽に、便利に野菜仕入れを行い、営業の向上につなげましょう。
ベジクルは、創業70年以上の歴史と実績を誇り、全国100社以上の提携パートナー企業と連携しています。
LINE、インフォマート、FAXなどからの発注に対応可能です。
お問い合わせは、お電話、メール、フォームから24時間受け付けております。お困りごとがあれば、ぜひご相談ください。